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TED Talkのスピーカーにならなくて良いのです

投稿:2019/10/28
改訂:2021/08/25

 

Intercultural C&Cのシッピー・大越 彩です。研修準備サポートブログへようこそ!

 

TED Talkという、講演会でのスピーチを見たことがありますか?

 

インターネット上で様々なスピーチが無料公開されているので、見たことがある方も少なくないのではないでしょうか?TED Talkでは、『Ideas worth spreading(広める価値のあるアイデア)』というスローガンのもと、スピーカーが有名か無名かということには関わらず、広めるに値すると認められたアイデア(考え)を発表する場を提供しています。

 

この、TED Talk、私も大好きで、よく見ます。

 

一方、「自分が人前で話す」ということをイメージするとき、TED Talkの印象が強く脳裏に焼きつけられ、TED Talkのスピーカー(話し手)のように話さなければ良いスピーカーでない、あるいは、話すのであればTED Talkレベルに至っていないとダメだ、のように考えてはいませんか?

 

しかし、TED Talkは話の中身だけでなく、パフォーマンスでもあるのです。もちろん、パフォーマンスができるのであればぜひTED Talkのスピーカーがしているような、聞き手をぐっと引き付け、笑いも交えた研修やプレゼンテーションを行ってください。聞き手からすれば、TED Talkで聞くような研修やプレゼンは大歓迎でしょう。

 

しかし、TED Talk並みのパフォーマンスができないと良い研修やプレゼンができないのかというと、そうでもありません。地味で、笑いや歓声に包まれなくても効果的に「人前で話す」ことはたくさんできます。もし、TED Talkのスピーカーになるのが難しいと思う場合、自らの基準値をTED Talkにしなくても良いのです。

 

では、どうすれば良いのでしょう?

 

まず、必ずおさえなければならないことは、話し終えた時に、聞き手に『何を得てほしいのか』を明確に把握し、研修やプレゼンの中でそれを終始一貫して伝えることです。これは、相手の知識/経験や、全体の人数、聞き手同士の関係(お互いに知り合いなのか、初対面なのか、など)、話の内容などなどによって『どうしても伝えたいこと』は変わるため、唯一絶対の法則はありません。それを理解するためには、できるだけ聞き手がどのような人たちなのか、聞き手の期待はどんなところにあるのかなど事前に情報収集を行えるのであれば行います。もし、情報収集ができない場合には、『何を伝える予定なのか』を明確にし、参加者に事前に伝えるようにし、実際の話は10歳程度の子供にでも分かるように説明ができることが重要です。

 

また、聞き手が全員、知識や経験のレベルが似ていれば良いですが、それがバラバラな場合、丁寧にわかりやすく噛み砕いて説明すると「つまらない」と思う人が出てくる可能性もありますよね?あるいは、専門的な話をたくさんすると「わからない」と感じる人もでてくるでしょう。そのようなことを完全に防ぐことはできませんが、一つできることがあります。それは、準備の段階でターゲット層を明確にしておき、その人(達)の知識・経験に合った組み立てを行うことです。研修や勉強会の場合には、事前に誰に向けた研修・勉強会なのかをはっきり伝えることです。もし、プレゼンテーションなら一番重要な人物をターゲットにし、その人の知識・経験に合わせた準備をします。バラバラの知識・経験を持った聞き手全員にちょうど良いレベルの話はできなくても、ターゲットを絞ることで確実に伝えたい人に伝えられるようにすることを意識しましょう。

  

基本の「き」の字を確実に抑え、実行できることで、TED Talkのようなスピーカーにならなくても高品質の研修・プレゼンテーションができるようになります。

 

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