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緊張・不安との付き合い方

投稿:2019/11/25
改訂:2021/12/02

 

Intercultural C&Cのシッピー・大越 彩です。研修準備サポートブログへようこそ!

 

『人前で話をすることが好きではない』という人の多くが、その理由として『緊張するから』『不安になるから』を挙げます。

皆さんの中にも『緊張するから人前で話すのは嫌い』『考えただけで不安に陥る』という方は少なくないことでしょう。

 

では、『緊張・不安』というのは、なぜ起こるのでしょうか?

 

National Social Anxiety Centerによる"PUBLIC SPEAKING ANXIETY”によると、人前で話す不安は、死への不安よりも強いという調査結果があり、実際、約73%の人が人前で話すことは好きではないと答えたそうです。

 

これには、我々人類の進化・発展過程において生き延びるために重要だったことに由来していると進化心理学者の中では信じられているそうです。太古の昔、人間は仲間から認められることが何よりも重要でした。逆にいうと、仲間から認められず、仲間から拒絶されてしまうことは、食べるものが手に入らなかったり、一人ではできない仕事を一緒にできなかったりするため、死に直結しかねない大事だったのです。そして、その『仲間から認められることが重要だ』という考えは脳の奥深くに刻み込まれており、現代の社会においても気が付かないうちに私達の脳が人に認められたい気持ちを呼び起こすのでしょう。従って、普段しないこと、例えば『人前で話すこと』は自分の中で受け入れてもらえる確信がなく、周囲から拒絶される可能性があると考えてしまいます。そして、その可能性を考えるだけで恐怖・不安感を覚えるということなのでしょう。

 

しかし、現代の社会においては、人前で話すことに失敗したからと言って死に直結するわけではないと思います。おそらく恥ずかしい思いをする程度でしょう。もし、意地悪な人がいても「おまえは下手だな」と言われたり、「あいつ下手だな」と陰口を叩かれる程度でしょう。更に、本当に73%の人が人前で話すことを苦手だと思っているのであれば、せいぜい「自分が話す役目を負わなくて済んでよかった」「あいつは災難だったな」と思う程度ではないでしょうか?

 

現在、こういった目に合うことは、太古の昔の災難と同じぐらい、本当に一大事でしょうか?

おそらく、「そこまでひどくはならない」というのが現実かと思います。

 

§

 

「そこまでひどくない」というのが分かったので、 では、次に、どうしたらその「緊張・不安」を軽減できるのか見ていきましょう。

 

"5 Strategies for Dealing with Speaking Anxiety "の中で、人前で話すために起こる緊張にどう対応できるかということについて5つのヒントを挙げています。

  1. 自分の気持ち・感情・感覚に敏感になること:緊張した時、身体がどのような反応を示すかを把握しておき、緊張が最高潮に至る前に気づくことで対応ができるようになる
  2. セリフ全てを書かないこと:セリフを書いてしまうと「忘れるかも!」という緊張が加わる
  3. テンポ良く・リズム感を持って話せるような筋書きにすること:鍵となるメッセージを繰り返すなど、話のリズムを組み立てる
  4. 呼吸を整えること:吐く息に集中し、ゆっくり長く息を吐く
  5. 聞き手はあなたの味方であるということを忘れないこと:聞き手はあなたの味方で、成功を祈っているのです。もし間違えたり、とちったりしても、冷静になって、気持ちを立て直してまた話し始めれば、聞き手は喜んでくれます

 私の経験からいうと、「2.セリフ全てを書かないこと」は鍵だと思います。

 

「何を言うか、細かく考えないと人前で話をするなんて無理!」という場合は、一度全部セリフを書いても良いです。しかし、それをすべて覚えようとするのではなく、そこから言いたい要点やポイントを抽出し、その要点・ポイントの流れ、順番だけを覚えるのです。あるいは、その要点・ポイントを書いた紙だけを持って登壇しても良いですね。そして、話しながら『どこまで話したか、次は何について話すのか』ということを要所要所で確認できれば、抜け・漏れがなく話ができるようになります。

 

また、緊張・不安を軽減する一番の鍵は事前練習です。

 

何度も、何度も、頭の中で考えるだけでなく、声に出して(ブツブツ言うだけでなく、はっきりと本番同様の声の量を出して)練習を繰り返してみてください。練習で声に出すことによって、自分の耳に音として話す内容が入ります。その音が頭の中に入り、口に出しやすくなるというよい循環が生み出せるようになります。

 

また、自分がどう見えているのか、自分の話がどう聞こえているのか客観的に見るために、自分の話す様子を動画に撮るのは とても有効です。自分の姿を見るのは好きではないという人も多いですが、客観的に自分を見る良い機会でもありますので、ぜひ挑戦してみてください。

 

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