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気持ちを落ち着かせるヒント④

投稿:2020/04/22

改訂:2023/05/15


Intercultural C&Cのシッピー・大越 彩です。研修準備サポートブログへようこそ!


今日は、『気づくこと(Acknowledging)』をご紹介します。

 

第四回目:気づくこと(Acknowledging)

 

この「気づくこと」というスキルは、コーチングの中で使われる(コーチング以外でも、カウンセリングなど対話を行う場合には使います)スキルの一つです。対話の場面だけでなく、自分自身にも使うことができるものです。

 

コーチとして、クライアントの考え、気持ち、行動に関して、良し悪しの判断を下すことなくそれをしたという事実に気づき、それに対して理解を示すことがあります。『理解を示す』というのは、クライアントが言ったこと、私が聞いたこと、あるいは私の理解した内容を伝える、というものです。できるだけ補足したり、変えたりすることなく、聞いたこと・頭の中に入ったことを「こう聞きましたよ」と伝えます。

 

英語ではありますが、このAcknowledgmentに関する、興味深い記事・投稿を見つけました。

https://gratefulleadership.com/the-seven-principles-of-the-power-of-acknowledgment/

 

この中で、「気づくことは話し手と聞き手の両方に精神的、また、身体的な安定をもたらすことがある」と書いてあります。これが本当であれば(私は本当だと感じています)、普段の生活に取り入れてなんら損はありませんよね。

 

ついつい忘れてしまったり、良し悪しの判断をしてしまったりすることもありますが、この気づくスキルを自分のために使うこともできるのです。

  • 気づくスキルの使い方

 もし、『今、自分が置かれている状況に不満がある』と思ったら、そのまま『私は現状に不満を持っている』と自分に伝えます

あるいは、『イライラする!』と思ったら、『私は今、イライラしている』で良いのです。

何もする気が起きない、無気力な状態に陥ってしまったら、『今は何もしたくないんだ』と気づいたことを認めます。

理由や言い訳を加えたり、正当化しようとしたり、落ち込んだりしないでください。ただただ、自分の考え、気持ち、言動(「何もしない」も行動のうち)をあるがままに気づいてあげてください。

 

瞑想を生活に取り入れている方の場合、似たような経験をしたことがあるのではないでしょうか?瞑想中に自分の呼吸に意識を向けているはずなのに、いつの間にか頭の中では様々なことを考え、それらの考えが瞑想を中止して『やるべきこと』に移らなきゃならない焦燥に駆られたことはありませんか? 冷静になったらその『やるべきこと』はそれほど大事じゃないのに。。。瞑想をする人から聞くのは、そんな時、無理をしてその考えを排除するのではなく、そのような考えが浮かんできていることを認めなさい、という事でした。

 

この、気づくスキルのやり方は、瞑想の方法と似ていますよね。もし、望ましくない考え、感情、言動が起きたことに気がついても、落ち込んだり、なかったことにしたり、正当化したりせず、ただ、自分がそのような考え、感情、言動をしたということをまず認めてみましょう。なぜそれが起こったのか理解したり、起こったことを受け入れたりするのではなく、起こったことに気づくだけです。

 

まずは一週間、ちょっと意識して、自分の考えや気持ちを見つめてみませんか?

 

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