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表現方法(身振り手振り)

投稿:2020/02/03

改訂:2023/02/20


Intercultural C&Cのシッピー・大越 彩です。

研修準備サポートブログへようこそ!

 

以前のブログで、表情について考えましたが、今回は、話し手の身振り手振り(ジェスチャー)について考えていきましょう。

 

普段、日常の会話で身振り手振りを交えながら話す方ですか?それとも、比較的じっとしていますか?

話す時、あるいは、話を聞く時、身体のクセはありますか?

例えば、座って会話をするときに貧乏ゆすりをしたり、立ち話のときに腕組みをしたりというのも身体のクセの一部です。

 

人前で話をする時、必要に応じて身振り手振りを加えることで、聞き手の注意を惹くことができ、とても効果的です。ここでは、『必要に応じて』というところがポイントです。どのような理由から、どのような身振り手振りをするのか、意識しているかどうか、なのです。

 

例えば、「今から、新製品のセールスポイントを3つお伝えします」と言いながら、指で『3』を示します。このような行動を見たことが何度もあるのではないでしょうか。とてもシンプルな行動ですが、「さん」と聴覚に訴え、『3』と視覚に訴えることで、私達が伝えたい・覚えておいて欲しいと思う重要な項目を覚えておいてもらいやすくなります。

 

また、『大きい』と伝えたいときに、両手を広げるなど、話の内容に動作を加えることで、これも視覚に訴えられます。ホワイトボードやスクリーンなどの文字や図などに視線を集めたい場合は、そこを指示棒(ポインター)で指したり、手で示すことで、視線を誘導することが可能です。

 

例話や体験談などを話すときに、一人二役しながら状況を描くことで臨場感を出すことができます。Aさんのセリフをいうときは部屋の中央よりやや右側、Bさんのセリフをいうときは中央よりやや左側、のように、場所を移動するだけでより状況が鮮明になり、聞き手の記憶に残りやすくなります。

 

このように、聞き手の視線や記憶に配慮しながら自分の動きを意識して行うことで、聞き手の注意を引き、より記憶に残りやすくなります。今まで意識せずに身振り手振りを行ってきた人にとっては、はじめはなかなか難しいかもしれませんが、意識して『どう動いたら良いかな』『何に注意を払ってもらうべきだろう』と考えるクセをつけることが重要で、気づいたら少しずつであってもできるようになっていきます。

 

一方、動きのクセで気をつけたいこともいくつかあります。

例えば、中央に向かって片側にずっと寄りすぎている場合。例えば、中央にスクリーンがあって、正面に立つことでスクリーンを遮ってしまう、というの場合は別ですが、演壇が中央にあるのに片方に寄りがちになっていないでしょうか?あるいは、だんだん後ろに下がっていった経験はありませんか?意図なく、片側に移動したり、下がって行ってしまうような動きは、自信のないイメージを与えかねません。

 

あるいは、指示棒(ポインター)やスライドのリモコンを手でくるくる回したり、もてあそんでしまったりしたことはありませんか?ペンや鉛筆をホワイトボードや演壇にコツコツ叩きながら話すクセというのも見聞きしたことがあります。参加者名簿や自分が用意した準備シート(アンチョコ)を折りたたんだり、ぐちゃぐちゃに丸めてしまったりという行為をしてしまうと、聞き手の視線は話し手の手元に釘付けとなってしまいます。

 

または、腕組みをしながら話をしたり、指や指示棒を聞き手に向かって振りかざしたりというのも好ましい行為ではありません。

 

ご自分の動きの癖、なくて七癖と言いますので、気づかない癖もあるかもしれません。普段はしない動作を、緊張する場面でしてしまうこともあります。もし、可能であれば、事前準備で模擬プレゼン、模擬研修を行い、動きも含めてフィードバックをもらうと良いでしょう。そこまでするのが難しければ、表情のとき同様、自分で話す様子を録画して見る、というのも効果的です。

 

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