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気持ちを落ち着かせるヒント⑤

投稿:2020/04/29

改訂:2023/09/07

 

Intercultural C&Cのシッピー・大越 彩です。研修準備サポートブログへようこそ!

 

 

ヒント④のブログでは、無意識にしている考えや感情、言動をしていることに気づく、『自己認知』について書きました。そして、自分の考えや感情に気づけるように意識してみてくださいという話までしました。どうでしたか?もし、今までにこのようなことをしたことがなければ、難しかったかもしれませんね。うまくできなかったとしても、がっかりしないでください。今は『気づく』ことに気づけなかったとしても、続けていくうちに、『あ、気づきそびれた』とか、『あれ、今、本当なら気づくべきだったのかな』のように、少しずつ変化が見られることがあります。ですので、ぜひ、挑戦を続けてみてください。

 

今週はさらにもう一歩先に進みます。

 

第五回目:受け止めること(Validating)

 

悲しみや怒り、あるいはイライラのような気持ちがあると気づいた時、それが悪いことのように感じることがよくあります。でも、そのような感情を抱くことは、そんなに悪いことなのでしょうか?当然なことのように私は思います。例えば、子供への虐待の話を聞いたら、それに対して怒りの感情を抱くのは当然のことでしょう。あるいは、誰かの死を耳にすれば、悲しくなるでしょう。そのような感情に蓋をするべきではないのです。『受け止めること』は、出てきた感情に「良い」とか「悪い」という判断を下すのではなく、そのような感情が出てくるのは当然のことである、そう感じるのも理解できると受け止めることなのです。

  • 受け止めるスキルの使い方

 もし、宿題をしていると思った我が子がゲームをしているのが分かり、それに対して怒りの感情を持った場合、『やるべきことをやっていないのだから、我が子に対して怒るのは当たり前だ』と受け止めます。あるいは、ケガや病気になってしまい、これからどうなってしまうのかなど不安を持っているとしたら、単に「大丈夫」と自分に言い聞かせるのではなく、『こんな不安定な状況にいるのだから、不安を感じて当然だ。何かできるわけでもないし、終わりも見えない、どこにも安心要素が無いのだから』と自分に向けて言うのです。

 

自分のありのままの感情をそのまま受け止めることで、負の感情を抱くことに対する罪悪感が少し減るかもしれません。

 

どのようなものであれ、感情があることに気づき、それを受け止めることは一連の行動です。感情に気づき、そしてそれをあるがままに受け止めるのです。繰り返しになりますが、どのような感情を抱くにせよ、正当化したり理由を探したりする必要は無いのです。気づき、受け止めるだけで良いのです。

 

負の感情を抱いて良いのです。無理に明るい面だけを探し、それだけを見るように仕向けなくて良いのです。

 

どんな気持ちでいても良いのです。自分の気持ちに蓋をしないでください。

 

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