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クラスルームマネジメント①

投稿:2020/05/11

改訂:2023/09/18

 

Intercultural C&Cのシッピー・大越 彩です。研修準備サポートブログへようこそ!

 

研修や、オンライン講座、プレゼンテーションであっても、その場を取り仕切り、運営していくのには、『クラスルームマネジメント』のスキルが必要です。

 

一般的に「クラスルームマネジメント」という言葉は、教育学の分野で語られ、先生が生徒・学生たちを教えるのに必要なスキル、という位置づけが多いかと思います。研修やオンライン講座、プレゼンテーションでも学びが最大限生かされるよう、その場をコントロールする「クラスルームマネジメント」はとても重要です。

 

学校の「クラスルームマネジメント」と研修、講座、プレゼンの「クラスルームマネジメント」で、一番の違いは、『学校版』クラスルームマネジメントは、クラスルームが先生の場所であり、時間をかけて生徒・学生との人間関係を築き、数カ月から1年に渡って生徒たちの成長をサポートするものですが、『研修、講座、プレゼン版』クラスルームマネジメントは、借りている場所で、ほとんどの場合がその場限りで、短いものであれば数十分、長くても数日間で信頼関係を築き、結果を出したり違いを実感してもらう必要があります。言い換えると、やり直しが聞かないのが『研修、講座、プレゼン版』クラスルームマネジメントの特徴と言えるかもしれません。

 

では、どんなことに気をつけると良いのでしょう。

 

全部で二回に分けて、今回はハード面、次回はソフト面について考えていきましょう。

 

ハード面というのは、室内の温度や音、明かりや景色その他についてです。ハード面は主に研修やプレゼンテーションで、全員が同じ場にいる場合に関係することが多いですね。オンラインでも多少関わることもありますので、ぜひ、確認してみてくださいね。

 

社内研修で、自分が普段から勤務している建物の、会議室・研修室の一つを使うのであれば、確認をしたり、どこをどうしたら操作できるか把握しやすいですが、ホテルや研修センターなどの外部の場所を使う場合や、先方(クライアント)企業の建物内にある部屋を使う場合には、できるだけ事前に確認をする必要があります。

 

<温度調節>

やや涼しいぐらいが良いですが、女性が多い場合と男性が多い場合によって設定温度は変えたほうが良いかもしれません。一般的に、男性の方が暑がりですよね。また、施設によっては室内で温度調整ができない場合もあります。そのような場合には、事前案内の中で羽織物を持ってくるよう付け加えたほうが良いかもしれません。

 

<音>

マイクが必要なのか、地声で行けるのか。マイクを使うとしたら誰が調節してくれるのかなど確認が必要です。20−30人程度の研修であれば、地声でいけますが、それ以上大人数の場合は部屋も大きい場合が考えられるので、マイクを利用しないと後ろに座っている人には声が届きにくいかもしれません。

 

これはオンラインでも重要な項目です。自分が話をする時、パソコンの内蔵マイクで良いのか、ヘッドホンをつけて、そのマイクを使ったほうが良いのか、これは聞いてみないとわからないので、一人で録音して聞いてみることで自分の声がどう聞こえるか分かりますね。

 

<明かり>

スライドや映像を使う場合には、照明をつけたり消したりする必要が都度出てくるばあいもあります。スイッチはどこにありますか?一番前の列の照明だけ消す、というような調整はできますか?スイッチが遠くにある場合、誰か助けてくれる人(担当者など)は確保できそうですか?自分で歩いていく必要がありますか?

 

オンラインの場合、背後から照明があたってしまうと、顔が暗く見えます。卓上ランプのようなものがあって、前からも照明が当たるようにできると良いですね。

 

<景色・その他>

学校の教室のように、部屋の片側が全面窓ガラスの場合、外の景色が見えると思います。外の景色が見えるのは良いのですが、あまりに良い景色だと、研修そっちのけで景色に見とれてしまう人が続出してしまうことがあります。そのような場合など、研修中はカーテンで視界を遮るなどできればより効果的です。

 

室内の時計の位置というのもキーで、話し手の頭の上に時計があると、お昼近くなったり、終了時間近くなったりすると気が散ってしまう参加者が出てきます。

 

もし、集会所、ホテル等の場所で実施する場合(備え付けのプロジェクターや黒板がある場合はNGですが)、自分で部屋の前後を決められるのであれば、窓の位置や時計の位置などを確認して決めると良いですね。

余談ですが、日本の学校は黒板に向かって左側が窓ですね。これはおそらく、右利きの人が多いので、左から日光が入る方が手で影を作らずにノートが取れる、という配慮でしょうか?でも、アメリカの学校はあまり気にしてなさそうな気がします。どのクラスも窓の位置は(部屋の形も)様々です。

 

<自分の見え方>

これはオンラインに特有のことですが、画面の中でしか見えない分、客観的にどう見えるかは重要です。背後で誰かが歩き回るようなそのような場所でオンライン講座を実施するのはおすすめできません。見てる人がつい気になってしまいます。

あと、後ろに洗濯物が積まれていたり、するような生活っぽさがでるのも、親しみやすさがアップするという良い面もあるかもしれませんが、あまり見えないほうが良いかもしれませんね。

また、背後や真横に窓がある場合、夜なら良いのですが、昼間の場合直射日光が入ってしまうと見にくくなってしまいます。カーテンやブラインドで日光を遮るようにしましょう。

 

コロナ禍で増えたオンライン会議ですが、ミーティングをしていて、休憩中に席を立った同僚が下だけ下着姿だったのが同僚にバレた、という笑える動画が出ていたのを見たことがある方もいるかも知れません。下着姿やヨガパンツのような姿でいる場合、休憩中や何かあって席を立つ場合には必ずビデオを切ることを忘れないようにしましょうね。

 

これ以外にも何か知りたいことがあれば、ぜひコメント欄かメールで教えて下さい。分かる範囲で取り上げたいと思います。

 

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