投稿:2020/05/13
改訂:2023/09/11
Intercultural C&Cのシッピー・大越 彩です。研修準備サポートブログへようこそ!
シリーズで書いてきた『気持ちを落ち着かせるヒント』ですが、今回が最終回です。この6回のブログがどなたかの役に立ったのであれば幸いです。
前々回は『気づくこと』、前回は『受け止めること』についてお話をしました。その中で、良し悪しを決めずに、考えや気持ちに気づくことの重要性、そして「そう思うのも当然だ」と受け止めることについて考えていただきました。
シリーズ最終回は、『言い換えること』について考えたいと思います。
第六回目:言い換えること(Reframing)
私達は言葉や文章など、どれを選ぶかで、言った時/聞いたときの感じ方、心の持ちようがガラッと変わることがあります。なので、つい言ってしまいがちな言葉を、自分にとって勇気の出るような、あるいはホッとするような、はたまたニッコリできるような言い方に換えることを『言い換えること』と言います。言ってから言い直しても、言う前に選んでもどちらでも大丈夫です。
「言い換え」でよく使われる例としては、「コップに水が半分入っている」か「コップの水が半分ない」というのが一つあります。つまり、同じことを話しているけれども、見方・ものの捉え方・表現の仕方を変えることで、言った時・聞いた時の感じ方が変わりますよね。それと同じようなものです。
- 言い直すスキルの使い方
例えば、「お金がないから◯◯できない」という言い方と、「私のお金の使い方として、◯◯より、△△のほうが優先度が高いので、私は△△を選んでいる。◯◯は、少なくとも今は選ばない」という言い方をした場合、どのような違いを感じますか?最初の言い方だと失ったものにフォーカスが行っていますが、後の言い方は、『自分で選んで◯◯をしない』という感じがしませんか?確かに◯◯に使えるお金があったほうが良いのは事実ですし、◯◯ができないことを残念に思う気持ちはあるでしょう。ただ、もし、言い直すことで気持ちが楽になるとしたら言い換えるスキルを使わない手はないですよね。
私事ですが、先日我が家の庭でひどい捻挫をしてしまいました。そのため、予定していたテニスの試合をキャンセルする羽目になってしまいました。「怪我してテニスができない」のは事実ですが、「怪我したけれど、テニス中じゃなくてよかった。庭で助かった」ということで、がっかり感が多少減り、『不幸中の幸い』の方に意識が向きます。
現状に対して残念だという気持ちを抱いたり、イライラしてしまったり、あるいは現状を受け入れたくないと思うのは当然です。そう思っても良いのです。八方塞がりで、解決方法がないと感じるのも現状では避けられないでしょう。もし、怒りの感情を抱いたり、不安を感じても、十分理解できることです。自分の気持ちに抗う必要は全くありません。幸せを実感できなくても仕方ないのです。必ずしも常に前向きでハッピーな気持ちでいる必要はないですし、そもそも難しいですよね。でも、もし、違う視点で状況を見たいと思える時がやってきたら、それができる、選択肢がある、ということだけは頭の片隅で覚えておいてください。
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