投稿:2020/05/25
改訂:2023/10/24
Intercultural C&Cのシッピー・大越 彩です。研修準備サポートブログへようこそ!
2020年年明けから世界中でコロナウイルスの影響を大きく受け、2023年の現在に至るまで、私達の日常に大きな影響を及ぼしました。アジア諸国ではSARSや鳥インフルエンザが広まった過去があり、今回のコロナウイルスが初めてではありませんが、日本を始め、多くの国ではこれほどまでに大きく感染症が広まり、影響を及ぼした経験は第一次世界大戦中に起こったスペイン風邪以来と言われています。
第一次世界大戦中とは違い、情報が瞬時に世界の端から端まで行き渡る21世紀の世の中、どこでだれがどのような対応をしているのか、私たちが経験したことのない変化をどう乗り越え、学びや成長の糧にしているのかが分かってきているように思います。
私が日本で人事コンサルタントとして仕事をしていたとき、クライアント企業が社内で仕事をする従業員がどのような能力要件(コンピテンシー/ディメンション)を強みとして持っていて、どのような能力要件を今後学ばなければならないかを見る、各種アセスメントを実施していました。このアセスメントを通して見ていたのが、各アセッシー(参加者)が未知の状況に置かれたとき、どのような判断をし、どのような行動をするかという点でした。同じ条件でとある状況に置かれても、人によって全く違う判断をして、全く違う行動をする様子がよく見られたものです。そしてそれらの判断・行動がその個性を表していました。
今回のパンデミックでは、世の中の人すべてが文字通りリアルアセスメント状況に置かれていたな、と感じました。誰からも指示は降りてこない、誰も知識/経験がない、何が良くて何が悪いか分からない、という中で、何かしなきゃならないような気がする、でも、本当に何かすべきなのかは分からない、もしかしたら下手に動かないほうが良いのではないかという気もするという状況だったと思います。
そんな中、あなたは何を考えていましたか?何をしましたか?
人事コンサルタントの仕事をしていたときに良く耳にしたのが、次世代経営者・次世代リーダーの育成という言葉でした。
今回の経験を経て、次世代を担う人に求められているスキルは、状況が分からない、何が正しくて何が間違っているかもわからない、誰も何も教えてくれない、そんな中にあっても、自ら周りに働きかけ、とりあえずできそうなことからやってみて、やりながら考えたり、やりながら軌道修正をする力ではないだろうかと感じました。
つまり、
- 上から指示が降りてこないのでとりあえず待っている
- 何をしたら良いのかわからないし、自分の権限では何もできないと諦める
- 間違えたら怖いので、周りが動き始めるまで様子を見る
というような姿勢にならず、
- 自分の所属する組織、自分の住むコミュニティは何を必要としているのか情報収集をする
- 手当たり次第、幅広い人と連絡を取り、どこで誰がどんなことをしているのか知り、使えそうなアイデアはいただく
- 自分ができることをできる範囲で提供する
ということができるかどうかではないでしょうか。
- 周りの人に自ら働きかける
- 自分の意見を伝え、周りを巻き込む
これらは、「人前で話す」スキルとかぶるものがあります。周囲の期待や状況を観察し、理解に努め、それに応じて自分ができることを伝え、他の人にも行動に移してもらう、これができるかどうかで、3年後、5年後の自分が大きく変わると思います。
皆さんは、今回のパンデミックで、何を学びましたか?
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