投稿:2020/06/10
改訂:2023/11/13
Intercultural C&Cのシッピー・大越 彩です。研修準備サポートブログへようこそ!
「私は頭もそんなに良くないし」
「立派なキャリアを築いて来てないから」
「どうせ私なんか大したことできないに決まってる」
「きっと◯◯したところで誰も喜ばないよ」
私たちの頭の中にはちょっと変わった人が住んでいることをご存知ですか?
その頭の中の住人は、冒頭に書いたような言葉を繰り返すのです。
皆さんは似たようなセリフを頭の中で聞いたことはありませんか?
私の頭の中にもいるんです、この住人。出ていってほしいのですが出ていってくれません。
私の住人は
「私はそんなすごくないし」
「きっと迷惑に思われるからやらないほうが良い」
「誰も必要としてないはず」
のような感じで出てきます。それもかなり頻繁に。
この住人のせいで、私がコーチングの認定資格を取るための学校に通い始めるのに1年以上の時間がかかってしまいました。
今でもほぼ毎日、元気に私の頭の中で活動を続け、私のやる気を削ごうとしています。
もし、この言葉を頭の中の住人ではなく、生身の人間が言ってきたらどうしてるでしょう?
「うるさいから止めて」や、「あなたには関係ないでしょ」と言ったりしませんか?もし、言えなかったとしても心のなかで悪態つくぐらいはできますよね?
それでも続けるようなら縁を切ったり、付き合いをやめたりという行動にも出るかもしれませんね。他人が言う言葉ではないし、そんな事を言う人とはさっさと疎遠になったほうが良いはずです。聞く価値もないし、聞くだけで気分が悪くなりますしね。
では、なぜ、自分の頭の住人に黙るように伝えたり、縁を切ったりせず、聞き入ってしまうのでしょうか?そして、聞くだけでなくそれらの言葉を信じてしまうのでしょうか?
確かに、「黙れ」と言ったところで黙らないし、縁を切りたくても離れられない腐れ縁のようなものだから無理ということもあるかもしれません。でも、自分の頭なのに自分でコントロールできないというのもおかしな話です。
もし、この、あなたの気分を萎えさせる住人、自信喪失させる本人は、実はあなたを守ろうとしている行動だとしたらどう感じますか?
多くの人間はいつか子供時代に失敗をしています。そして傷つき、悲しんだのです。それは大事なものをなくした経験かもしれないし、お友達に意地悪された経験かもしれません。大切な人を失ったことだったり、大きな病気のような災難かもしれません。一回だけではなく、何回も様々な場面で傷ついたことがあるのです。
そして、私たちは防衛本能で自分を守るすべを身につけます。それが「頭の中の住人」の出現なのです。
頭の中の住人が「どうせ駄目だよ」と言っていたので、もし失敗しても「やっぱりね。分かっていたよ」と言え、それほどがっかりせずに済んだのです。頭の中の住人の言葉がなかったら、毎回毎回ひどく傷ついていたはずです。
アラフィフの私は10歳の頃の私より随分経験も知識も増えました。おそらく、失敗しても、心無い一言を耳にしても対処する術は身につけていると思います。だから、頭の中の住人が頑張らなくてももう大丈夫なのです。みなさんもそうではありませんか?
一方、頭の中の住人の出現からどれぐらい時間が経ったでしょう?私の住人は少なくとも35年は住みついているはずです。40年近いかもしれません。だから、頭の中の住人は活動するのが当たり前になってしまっているのです。働き者ですよね。
私の頭の中の住人との付き合いはそうそう簡単に終息しなそうです。でも、私はこの住人が悪意を持っているのではないこと、長年の習慣で働き者の習性が染み付いてしまっていることを知って、ホッとしました。今は、住人が出現したら客観的に住人との会話を試み、「ありがとう。でも、ちょっと待っててね」と言って一時的に静かになってもらうようにしています。なかなか難しいということも現実にはありますが。。。
頭の中の住人と冷静に対話ができる可能性があること、それを知るだけで私は自分の気持ちを維持したり、持ち上げたりすることが少しできるようになった気がします。
皆さんの頭の中の住人はどんな言葉をかけてきますか?この住人とどうやって対話を進めましょう?少し時間をかけて繰り返して住人との付き合い方を学びませんか?
頭の中の住人との対話について考えてみたい、という方はぜひご連絡ください。
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