Intercultural C&Cのシッピー・大越 彩です。研修準備サポートブログへようこそ!
研修や、後輩・部下指導などの場で、仕事に必要なスキルを体で覚えてもらい、できるようになってもらう練習をすることがあると思います。例えば、新入社員研修の場などであれば、名刺交換の仕方や、機械の使い方などがあるでしょう。接客応対の手順やAEDの利用方法などステップに応じて都度判断しなければならないことなどを教えることもあるでしょう。それらの一連の学び方・教え方を「実演実習」と言います。
実演というのは『してみせる』ということです。
実習というのは『させてみる』ということです。
下記にステップを図にして、更に詳しく説明を加えます。
以下に、それぞれのステップでどのようなことをするか説明します。
<導入>
- 何をするか
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- 今から何をするのかを簡単に説明する
- 参加者に質問をして、テーマに関してどれだけ知識・経験があるのか情報収集するのも良い
- 知らない・やったことがない人にはテーマに関してどんなイメージを持っているか尋ねるのも良い
- ゴールを明確に
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- 最終的にどうなってほしいのか、ゴールを示す
- 具体的に「一人で◯◯が対処できるように」とか「ステップを覚えて動けるように」など、明確にする
- やる気にさせる
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- 今回学ぶことでどんなメリットが有るか、を伝え、やる気を出してもらう
- 先輩や自分自身の体験談、成功例など披露して、憧れの気持ちを抱いてもらえたらなお良い
- 「最初は難しく感じるかもしれないけれど、繰り返し練習すればできるようになる」など、戸惑う気持ちにも寄り添うような言葉がけも良い
<提示>
- 説明しながらしてみせる
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- ステップごとに説明を加えながら、してみせる
- それぞれの動きなどに解説をし、どこがポイントなのか、何に注意をしなければならないかを伝えながら例を示す
- 説明無しでしてみせる
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- 一連の流れを説明無しでしてみせる
- だいたいどれぐらい時間がかかるものなのかを感じてもらう
<適用>
- ステップごとにさせてみる
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- 全員で一緒にステップごとに確認をしながらさせてみる
- 時間をかけて構わないので、一つ一つの言動を確認し、体を動かしてもらう
- 通しでさせてみる
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- グループごとや個人ごとで構わないので、練習をしてもらう
- 一度だけでなく、体に覚えさせるため、繰り返し行う
- 参加者同士フィードバックや気付いたことを指摘してもらえるようだと更に良い
- 指導者(話し手)は、各人・各グループを見て回り、個別にフィードバックする
<評価>
- 良かった点
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- 全体的によくできていた点を具体的にたくさん挙げる
- 特に上手にできていた人や努力をしていた人などについて、どこがどう良かったのか具体的に示すのも良い
- 気をつける点
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- ミスをしやすい傾向が見えたら、そこを指摘し、どうするのか再度ポイントを確認する
- 間違えやすいところ、忘れやすいところも再度確認する
- もし、たくさん改善点があったとしても、参加者のレベルに応じて、難しすぎる点などは指摘しなくても良い。2点かせいぜい3点程度に留める。ただし、今後注意が必要な点として可能であればフォローアップをしたり、数カ月後に再度練習の機会を設けられると良い
- 実践に向けて
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- 冒頭で挙げたゴールを再確認し、何ができるようになったか振り返る
- この時点での不明点や不安な点がないか確認する。あれば、その場で解消したり、時間に余裕がない場合はどうやってフォローするか決める
- 職場で実践するメリットも再確認し、不安が残っていても試してみようと思ってもらえるような言葉がけをする
実演実習に関して疑問点があれば、ぜひご質問ください。実演実習は文字で伝えにくい点もあるので、ご連絡をいただけると嬉しいです。
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