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自己肯定感の『高め方』『守り方』

Photo by Ricardo Resende on Unsplash
Photo by Ricardo Resende on Unsplash

Intercultural C&Cのシッピー・大越 彩です。研修準備サポートブログへようこそ!

 

メディアやニュースなどで日本人は比較的自己肯定感の低い人が多いと言われて久しい気がします。内閣府が毎年行っている調査の令和元年版を見ると、

  • 日本の若者は、諸外国の若者と比べて、自身を肯定的に捉えている者の割合が低い傾向にあるが、日本の若者の自己肯定感の低さには自分が役に立たないと感じる自己有用感の低さが関わっていること
  • 日本の若者は、諸外国の若者と比べて、外国留学や外国居住を望む者の割合が低い傾向にあること

という結果が出ていました。

若者に限らず、自分自身を肯定的に捉えることができない人は少なくないように思います。数週間前に載せたブログ記事『どうせ私なんか』にも書きましたが、私たちの頭の中には変わった住人がいて、私たちのやる気を削ごうとしたり、自信をなくさせようとしたりします。ただ、この住人が頭の中に存在するという現象は、日本人に限ったものではなく、国籍・バックグラウンドに関わらず私の知っている人で「そんな住人はいない」と言った人は一人もいません。でも、多くの友人・知人はその住人がいるからと言って自己肯定感が低いわけでもないのです。

 

『自分自身の自己肯定感の保ち方』は、いつか別の機会にブログ記事にできたら良いな、と考えています。今回は、他者とのコミュニケーションを取るときに、とくに研修や講座、勉強会で教える立場に立つ場合、参加者の方たちの自己肯定感を高める・守る方法についてお伝えします。

 

どんな人でも大切に扱われたい、自分を理解してほしいという欲求があります。その欲求があることを認め、必要な言葉がけをすることで、相手の自己肯定感を大切にすることができます。参加者が前向きで意欲的であればあるほど私たちの仕事もしやすくなりますよね?なので、研修や講座、勉強会において参加者の自己肯定感を大切にしながら進めることは、クラスルームマネジメントをしていく上で大きな鍵を握ることにもなります(参考ブログ記事:クラスルームマネジメント①クラスルームマネジメント②

 

では、どのようにしていくかについて、考えていきましょう。

 

上記に「自己肯定感を『高める』・『守る』方法」と書きましたが、自己肯定感を大切にするには2つの場面・行動パターンがあります。

 

<自己肯定感を高める>・・・相手の言動を正当に認め、評価を与えること。単に褒め言葉を言えば良いというわけではない。

 

行動例:

  • 参加者の話に耳を傾ける
  • 聞いたこと・理解したことを復唱したり、要約したりする
  • 聞いたことから推測される意見や考えなどを代弁する
  • 好ましい行動に対して、その場で認め、感謝する
  • 発言や質問を広げたり、深めたりして、興味を示す
  • 努力や良い結果を評価し、褒める

 

<自己肯定感を守る>・・・自信のない人や消極的な人に配慮を示し、機会を与えたり、見守る姿を示すこと。あるいは、失敗してしまったり、間違いを犯したときに本人の人間性を見るのではなく、行動について言及し、是正する必要があれば是正を促すこと。失敗や間違いを『なかったコトにする』ということではない。

 

行動例: 

  • 嫌だということは無理強いしない
  • 参加者全員を公平に扱う
  • 間違いや、求めていない回答を出してきても即座に否定しない
  • 結果が出なくても責めない
  • 結果が伴わない努力を認める
  • 改善すべき行動を具体的に伝え、改善が見られたら評価する

 

ブログ記事「クラスルームマネジメント」の中でも伝えましたが、研修や講座の場は人間関係を築くための時間が短いことが特徴です。ですので、参加者の自己肯定感を大切にすることの重要性はとても高いのです。

 

このブログの中で書いた内容は基礎的なものであり、場面や状況によって都度手法を変えなければならないこともあるでしょう。そのような場面に遭遇したり、難しさを感じた場合にはぜひ、ご連絡ください。一緒に何ができるか考えましょう。

 

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