Intercultural C&Cのシッピー・大越 彩です。研修準備サポートブログへようこそ!
プレゼンテーションや講演会の場ではあまり使う機会が無いかもしれませんが、研修や勉強会、オンライン講座などの中では、参加者とQ&A以外のやり取りが頻繁に行われると思います。特にスキルや知識を提供た後に学んだ内容を練習する機会があったり、参加者の意見や考えを出してもらったりして、それに対して私達、『話し手』がフィードバックを提供します。
フィードバックというのは私たちからのプレゼントなんです。中には、できていないことを指摘しなければならないこともあるので、私たちも聞き手も躊躇してしまう場面もあるかもしれませんが、長期的に見たら何よりの贈り物です。
今回は、私たちからの贈り物、フィードバックの方法について考えていきましょう。
まず、フィードバックというのはどういうことでしょうか?
フィードバック【feedback】 の解説
[名](スル)
1 ある機構で、結果を原因側に戻すことで原因側を調節すること。電気回路では出力による入力の自動調整機能、生体では代謝・内分泌の自己調節機能など。
2 物事への反応や結果をみて、改良・調整を加えること。
3 顧客や視聴者など製品・サービスの利用者からの反応・意見・評価。また、そうした情報を関係者に伝えること。「現場からのフィードバックを設計に反映させる」「アンケートの結果を担当部門にフィードバックする」
<デジタル大辞泉より>
今回のブログ内容に合致するのは上記の解説の【3】が一番近いでしょう。
つまり、参加者の言葉に対して、私たちが行う『反応・意見・評価』のことですね。
<フィードバックの種類>
- 聞き手の言動に対するお礼
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- 聞き手が言ってくれたこと、したことに対して感謝を示すだけであっても効果的なフィードバックとなる
- 聞き手の発言のまとめ、内容の確認
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- 聞き手が発言したことに対して、要点をまとめたり、理解したことを別の言葉で言い直して、正しく理解したか確認する
- 学びの内容と聞き手の言動の整合性の確認
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- 聞き手が示した言動が、勉強会や講座の中で伝えたいポイント・学んでほしい点とどこでつながるのか、言動のどこが評価に値するのかを明確にする
- 良かったと思った点の明示
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- 何がどう良かったのか、(もし、変化を追うことができるのであれば、どこがどう成長したのかも含めて)を具体的に伝える
- 更にレベルアップするためのアドバイス
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- どこをどうするともっと良くなるのかを具体的に伝える
最後の『更にレベルアップするためのアドバイス』ですが、伝えるときに
- 『どのような状況で』『どのような役割があるときに』
- 『何をしたか』
- 『その結果がどのようなものであったか』
- 『もし、◯◯のような行動をしていたら』
- 『△△の結果が得られていたかもしれない』
のように、実際に見られた言動と理想的な言動の両方を示すことで、理解が深まります。
<フィードバックを行うときの注意点>
- 相手のレベルに合わせる
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- 聞き手の人にとって、ちょっと頑張ればできる点について言及する
- いちばん大切なことに絞る
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- 聞き手の理解度・スキルレベルや、現状を見て、その本人にとって大切な点、1つか2つに絞って伝える
- 具体的に伝える
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- 「もっと丁寧に」だけでなく、「XXという言葉よりYYの方がより丁寧に聞こえる」や、「◯◯の場面でこのような(見せて示しながら)手の動きをしていたが、こちらのほうが(これもまた見せて示す)より丁寧に見える」のように例を挙げる
- 相手の言い分にも耳を貸す
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- もしかしたら、言い訳のような話をしてくるかもしれませんが、それであっても耳を貸し、言いたいことを言えるようにする(それを聞いて、フィードバックの内容を変える必要があるかどうかはその都度判断)
どんなプレゼントをどうやって渡すか、そう考えるだけでフィードバックが輝いて見えて来るのではないでしょうか?
とはいえ、聞き手も練習が必要ですが、私たち話し手はもっと練習が必要ですよね。
ステキな贈り物を提供するための練習をする場が必要であれば、ぜひご連絡ください。
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