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人材の観点から見る明治維新とアメリカ建国 〜坂本龍馬とアレグザンダー・ハミルトン〜

Photo by TK Hammonds on Unsplash
Photo by TK Hammonds on Unsplash

Intercultural C&Cのシッピー・大越 彩です。研修準備サポートブログへようこそ!

 

先日、ハミルトンのミュージカルについてほんの少し書きましたが、正直なところ、アレグザンダー・ハミルトンの名前は数年前にブロードウェイミュージカルで注目されているという話を耳にするまで知りませんでした。

 

日本の学校でアメリカ合衆国の建国について学んだ時も、サミュエル・アダムズ、ベンジャミン・フランクリン、ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファソン、ジョン・アダムズぐらいしか聞いたことがなかったように記憶しています(歴史の授業が本当に苦手だったので、そのせいかもしれませんが。。。)。皆さん、アレグザンダー・ハミルトンって知ってましたか?

 

西インド諸島に生まれたハミルトンは孤児となったものの、能力を認められて援助を受け、ニューヨークにある、現在のコロンビア大学で学問を修めました。論文を出したり、軍人として功績を認められたりして独立戦争ではジョージ・ワシントンの副官を務めました。独立後はアメリカ合衆国憲法の草稿を作成したり、数多くの報告書を連邦議会に提出しました。その後、紆余曲折あり(端折りすぎ?)、40代なかばに若い頃からのライバルであり、政敵でもあったアーロン・バーに決闘で殺されてしまいました。

 

ハミルトンの詳細についてはこちらから

 

アメリカ独立宣言が出されたのが1776年。一方、日本では、大政奉還が成立したのが1867年で、アメリカ独立宣言の約90年後でした。アメリカと日本、国をひっくり返すような大きな変化がそれぞれの国で100年以内のうちに起こっているというのは驚きです。

 

この大政奉還の立役者、言い換えると『維新の三傑』と言われているメンバーは西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允。他に加えると、小松帯刀、大村益次郎、岩倉具視などの名前が挙がるのではないでしょうか。

 

でも、私が明治維新に関わった人の中で魅力的に感じるのが坂本龍馬です。司馬遼太郎作『竜馬がゆく』はくり返し読んだ大好きな本です。

 

坂本龍馬に関しては、私以上にご存じの方も数多くいらっしゃると思うので、説明は省きますが、ハミルトンにしても、坂本龍馬にしても、大きな目標を掲げ、それのために迷うことなく邁進し、周りを巻き込んで大きな変化につなげていく。台風の目のようなそんな人間にも見えます。二人に共通した強みは、人材育成・能力開発的な【能力要件(ディメンション・コンピテンシー)】といった視点で見ると、下記のようなものになりそうです(私の勝手な見解です)。

  • バイタリティ(やり遂げるまでエネルギーを持続する)
  • 目的志向(長期的、かつ、包括的なゴールを明確にし、成功へ導く)
  • 説得力(自分の言葉で相手に分かるよう伝える)
  • 判断力・決断力(選択肢の中から最善のものを見つけ、覚悟を決める)
  • リーダーシップ(自ら率先して、周りを巻き込みながら行動する)

これらの能力要件を見ると、個人的な特性や対人能力などバランスは取れているし、それぞれの強みが人並み外れて高いように感じます。こんな人たちにはなかなかお目にかかれないようにも思いますが、どうでしょう?そんな高い能力を備えた二人が、アメリカ独立、明治維新という歴史の大転換時に存在し、それも子供でも老人でもない、活動するのに最適な年齢だった、というのも合わせると奇跡的にすら思えます。そして、二人とも、まだまだこれからという時に殺されてしまったのもなんかのめぐり合わせかとすら考えさせられます。

 

21世紀の今、現代に生きる私達の周りには、ハミルトンや坂本龍馬並みに優れた能力を備えた人がたくさんいてもおかしくないはずなのですが、世の中を動かす政治に近い世界では残念ながらなかなか出てこないようにも感じています。

 

歴史の大転換というような事が起こったら、出てきてくれるのでしょうか?

 

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