Intercultural C&Cのシッピー・大越 彩です。研修準備サポートブログへようこそ!
今回お伝えする内容は、㈱マネジメントサービスセンターで勤務していた時代に学び、活用していた内容です。 この件に関してもっと詳しく研修等受けたいという場合は、ぜひ、㈱マネジメントサービスセンターまでお問い合わせください。
誰かと明確な意図を持ってコミュニケーションを取る際には、何かしらのニーズがあるから行っているというのが一般的です。そのニーズとは、以下の2つがあります。
- 実質的ニーズ
- 心理的ニーズ
<実質的ニーズ>というのは、コミュニケーションを通じて得られる具体的なニーズです。例えば、『情報がほしい』、『◯◯について知りたい』、『△△をしてほしい』などです。
<心理的ニーズ>というのは、コミュニケーションを通じて得られる気持ちの上のニーズです。例えば、『話を聞いてほしい』、『わかってほしい』、『通じあいたい』などです。
普通、人とコミュニケーションを取るときには、この<実質的ニーズ>と<心理的ニーズ>両方満たす必要があります。しかし、どちらも半々ではなく、どちらかに比重が傾いている場合が多いのが一般的です。
例えば、『私の大事なカバンに傷がついてしまった』という状況で話し手は『傷をなんとかしたい』という<実質的ニーズ>と『大事なのに傷がついてしまって悲しいという気持ちを共有したい・聞いてほしい』という<心理的ニーズ>を抱えています。この時、<実質的ニーズ>をできるだけ早く満たし、問題解決をしたいと思う人もいれば、<心理的ニーズ>を汲んでもらい、悲しみを理解してもらったり、悲しんでいる気持ちに耳を傾ける時間をじっくり持ちたいと思う場合もあるでしょう。これは良し悪しではなく、話し手のニーズがどちらに傾いているか、というだけのことです。
では、人前で話す時はどうでしょう。ほぼ一方的に話すとはいえ、<実質的ニーズ>と<心理的ニーズ>の両方を満たす必要があります。一対一のコミュニケーションとの違いは、完全に相手のニーズに沿った対応をするというのは難しいので、柔軟な対応が必要だということです。ただ、<実質的ニーズ>に関しては、『目的/ゴール』の中で書いたように、その講座や研修で何を得られるのかを事前に明確にし、確実にそれを伝えることで<実質的ニーズ>に関してはカバーできる場合が多いでしょう。一方、<心理的ニーズ>は、『二方通行のコミュニケーション』の中で述べたように、聞き手からの情報を把握することや、『自己肯定感の「高め方」「守り方」』で述べたような、聞き手の言動を認めたり、配慮したりすることで相手を尊重している姿勢を示すことで、カバーできることが多いです。
人前で話をするという状況であっても、相手の<実質的ニーズ>と<心理的ニーズ>を意識しながらコミュニケーションをとる必要があるのです。
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